最優秀賞を獲得した団体は、来年2月に京都で行われる全国学生演祭参加の切符を手にすることが出来る。
今回のテーマは『食べる』
Aブロック
劇団しろちゃん《北海道大学》
劇団SON's SUN《札幌学院大学》
劇団ELEMENTs《北海道情報大学》
劇団でゅなみす《藤女子大学》
Bブロック
北海学園大学演劇研究会《北海学園大学》
北星学園大学演劇サークル《北星学園大学》
劇団ダイナマイト《札幌大学》
演劇戦線《小樽商科大学》
Cブロック
演劇集団空の魚《北海道教育大学札幌校》
デンコラ《札幌市立大学》
演劇集団ダイキャス《北海道教育大学旭川校》
劇団宴夢《酪農学園大学》
6月15日(木)
19:30 Aブロック
6月16日(金)
19:30 Bブロック
6月17日(土)
12:00 Cブロック
14:30 Aブロック
17:00 Bブロック
19:30 Cブロック
6月18日(日)
11:00 Bブロック
13:30 Cブロック
16:00 Aブロック
18:45 表彰式
※開場は各開演の15分前※
サンピアザ劇場 (Googleマップ)
(札幌市厚別区厚別中央2条5丁目7-2 サンピアザ水族館となり)
○札幌市営地下鉄東西線新さっぽろ駅2番出口より徒歩約2分
○JR新札幌駅より徒歩約3分
○アークシティ駐車場をご利用の場合、劇場のスタンプ押印で 最初の2時間まで無料
1ブロック券 前売500円
(当日+200円)
3ブロック通し・完食券 前売1200円
(※完全予約制)
〇ブロックごとに完全入れ替え制
※今年度から賞の仕組みに変更がありました※
〇最優秀賞
審査員からの評価平均と一般審査員からの評価平均、
これら2つの平均値が最も高い団体が選出される。
〇審査員賞
審査員からの評価平均が最も高い団体が選出される。
〇一般審査賞
一般審査員からの評価平均が最も高い団体が選出される。
〇役者賞(最大2名)
舞台上において優れていると評価が高い役者が選出される。
<特別審査員>
能登 英輔 さま(yhs)
小島 達子 さま(ELEVEN NINES)
前田 透 さま(劇団・木製ボイジャー14号)
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TEAM NACSリーダー森崎博之さまから
対校祭へメッセージをいただきました!!
開催に寄せて
TEAM NACSリーダー 森崎博之
26年前のことです。当時在籍していた北海学園大学演劇研究会の部室で私たちは何度も会議を重ねていました。議題は「公演チケットをもっと売るためにはどうすればいいか?」でした。まだ戸次重幸も大泉洋も音尾琢真も大学に入る前の話です。「横のつながりが必要なんじゃないだろうか?」と誰かが意見を出しました。確かに、各大学から公演のお知らせは届くし、私たちも毎回チラシを各大学に送っているのですが、それだけで満足してしまい発展がありません。札幌で演劇を志す仲間たちがもっと互いに公演を観に行き来すれば、動員も増えるし、互いに刺激し合って学生演劇の底上げもできるのではないか?とにかくみんなで会おう!と声かけして、各サークルの代表者たちで会合を設けました。会はそこそこ盛り上がり、公演お知らせだけじゃなく招待券を送り合って、もっとお互いに観劇しよう!と約束しました。その年はそれぞれ公演を観に行きあったのですが、残念ながら、それはすぐに収束していきました。
次に考えたのは、「合同公演なんてどうだろう?」でした。各大学から数名ずつ役者が集まって公演をする、札幌全大学選抜公演です。それなら各劇団のお客さんがこぞって観に来てくれるんじゃないだろうか?と期待しました。しかし、脚本と演出はどうする?稽古はどこで?など、問題がどんどん出てきます。やがて重大なことに気がつきました。代表者だけが交流したってダメなんです。私たちは大学生だから次々と代替わりしてしまう。代表だった人も卒業していなくなって、次の世代に交流を残していけないのです。こんなんじゃダメだ、もっと、もっと、サークル全体で、部員全員の団体同士で、もっと画期的なことを考えなくては!!
その後、私たちは札幌の社会人劇団と交流を密にし、TEAM NACSを結成して、ついに商業演劇としてたくさんの動員をいただくようになりました。「どうすればお客さんに来てもらえるのか?」この考えはずっと頭の中を支配していました。「お客さんに見てもらえるためには?」「演劇のイメージはどうすれば良くなる?」「自分だったら見たい演劇は?」「暗がりでお尻の痛い席でずっと座っていただくためには?」「眠たくさせないためには?」「また来てもらうためには?」「友達を誘ってもらうためには?」こんなことをずーっと、それこそ今だって、ずーーっと考えているのです。
札幌学生対校演劇祭、これは私たちが26年前に置き忘れた宿題を、今になって見せつけられている気分になります。ですが、「そうか!その手があったか!」と思うわけではありません。もちろんこうした企画も話に上がったことは何度もありました。ですが当時そこまでのモチベーションに、全大学が到達できなかった。誰ひとり、画期的な試みに立ち向かうためにサークル全体の意識引き上げができなかった。そして開催したとして、こうして8回目を数える伝統的な祭りに仕上げることを夢想できなかった。確実に、私たちの負けです。熱量が足りませんでした。いまこの祭りに参加している皆さんは、あの頃私たちが果たせなかった「机上の空論」を、実に愉快に展開している。正直申し上げて、大いなるジェラシーを抱えています(笑)
演劇は「こういう状況でこの役は何を思うのか?」「共演者のセリフを受けてどう考えて自分の次のセリフに繋げるのか?」というシミュレーションができて、人の心を読み取る練習ができます。自分の言葉ではなく台本のセリフで役を生きることで、フラットな会話を身につけることができます。仲間とともに、先輩後輩とともに、一つの舞台を作り上げるプロジェクトの一員になることができます。そしてチケットを売ること(これこそが一番大切なことです)。お客さんにお金をいただき、大切な時間をいただき、自分たちの舞台を見ていただく。そしていただいたチケット代に見合う満足感を提供する。これらをサボらずに学生演劇に情熱を注ぐことは、まさに社会が欲しがる即戦力に直結します。どうか情熱を燃やし、舞台の仕上がりにこだわりを掲げ、仲間とぶつかり合いながら、皆さんひとりひとりの納得がいく舞台を作り上げてください。この祭りが毎日大いなる熱気で包まれますように!